ROCK AND ROLL HERO
- 桑田佳祐
-
この作品のアーティストの関連作をお届け!アーティストメール登録
- CD アルバム
- 発売日: 2002年9月26日
- Information
- お買い物初めてなら、400円分おトクに!
- 特典に関するお知らせとご注意
この商品の説明
昭和末期のジャパニーズ・ロック少年が決着をつけた作品。アメリカ味と歌謡曲味の絶妙なブレンドは、行き着くところまで行った感じだ。てことは、今後、この手のパターンは“●桑田”になる。どこかで聴いたような、それでいて新鮮さタップリ、産地直送の優良商品。★
前作『孤独の太陽』から8年を待って届けられた桑田佳祐のソロ・アルバム『ROCK AND ROLL HERO』。このアルバムを聴いて誰もがまず感じるのは、サウンドの放つ強力なロック感だろう。ロック・バンドの繰り出すシンプルなロック・サウンドをバックに歌いたい――。本作を制作するにあたり、桑田がまずこだわったのはそこだったという。
「サザンでもソロでも、ここ最近、ちょっと音を作り込みすぎてた気がしてね。アレもやりたいコレもやりたいで、いろんなことに万能を目指しすぎてたかなって思ったんです。だから今回はそうじゃなく、もっと贅肉を剥ぎ取って、自分のマインドはもちろん、ノドとか肉体から素直に出てくる音楽に立ち返りたいなと思って。で、そう考えたときに出てきたのが、いわゆるロック・バンドのサウンドだったんです」
そんな彼の思いを現実のものとするために、急遽メンバーが召集される。選ばれたのは、これまでにもサザンや桑田のサポートをしてきた斎藤誠(g)や片山敦夫(key)をはじめとする、気心知れたミュージシャン仲間たち(ちなみに、桑田佳祐&THE BALDING COMPANYというバンド名も付けられている)。彼らとともに作り上げられたサウンドには、桑田はもちろん、メンバーそれぞれがかつて憧れ、影響され、そして今も愛し続けている60~70年代の洋楽ロックのエッセンスや手触りがめいっぱい盛り込まれている。
「このメンバーと一緒にセーノでアレンジしていくと、自然とこういう音になるんですよ。僕らの世代はね(笑)。っていうか、今回は頭で覚えたことはあんまりやりたくないなと思って。頭で覚えたことをやると、余計なこといっぱいしちゃうから。それよりも体とか心に染み込んでることを、そのままやりたいと思ったんです。ただ、かといって別にロックの王道パターンを踏襲したかったわけではなくてね。要は楽器の音や演奏に、メンバーその人なりの人間性や音楽性、ひいては人生やロック・キャリアが正直に露呈したものにしたかったんです」
たとえばボブ・ディランにドアーズ、レッド・ツェッペリンにジョン・レノン……etc.。体の芯や心のすみずみにまで染み込んでいる、そんなかつてのロックの醍醐味を、彼らは感じるままに自分たちのものとして再構築し、自由に楽しんでいるのだ。
「メンバーがまた、本当にロック好きな人ばっかりでね。暇さえあればその手の本読んで、あぁだこうだ言ってるんですよ。きっと、すごく純粋なんでしょうね、ロックに対して。そういう感覚を僕はしばらく忘れてたんだけど、そんな彼らと一緒にやれたことで、逆に刺激をいっぱいもらえたし。僕自身、憧れのポップスやロックっていうものを、これまでになく自由な気持ちで楽しむことができたんです」
フレキシブルな高揚感は
“洋楽ロック”への憧れ
だからだろう、今作にはなんともフレキシブルでダイナミックな高揚感が、絶えず貫かれている。しかしその反面、実は桑田はこのアルバムで、そんな洋楽ロックに憧れてきた自分自身を少なからず自嘲してもいるのだという。
「昔は自分もアメリカ人やイギリス人みたいになりたい、いつかなれるんじゃないかって本気で思ってたくらい、海外のロックに憧れてたんだけど。よく考えたら、なれるわけないんですよね(笑)。血が違うし、食い物だって違うんだから。ってことは、どう頑張っても日本人には奴らみたいなロックはできない。ロックは結局、欧米人のものなんだってことがわかっちゃったんですよ。なのに、今もそんなロックが染みついたまま、ロック・サウンドとかって言ってる自分がいる。それはやっぱり、笑っちゃいますよね」
そんな思いを抱えたまま、桑田が作ったアルバム・タイトルが『ROCK AND ROLL HERO』。言い換えればこれは、なんとも逆説的なタイトルでもあるのだ。
「うん、逆説的ですよね。どう考えたって、日本人の僕がロックンロール・ヒーローなわけないんだから。そういう意味では裏に自嘲もあるし、どこかネガティヴな思いもある。でも、そのパラドックスがおもしろいと思うんですよ。それでも日本人がロックやってるっていうね。っていうか、だからこそ自分がロックっていう枠組みに向かっていくときには、逆に日本人の良さを出したいというか、和の感じで勝負したいなと思うんです。たとえば歌の部分とか、漢字の読み方を活かした歌詞の書き方や、ひとことに意味を凝縮していく日本人にしかわからない言葉の使い方とか……。そのへんは今回のアルバムでも、それこそ本でも読むように歌詞の字づらを読んでもらえれば、たぶんわかってもらえると思うんですけど」
シリアスな歌詞は
大人の漫画!~
どこまでも開かれたサウンドの高揚感とは対照的に、今作の歌詞はある意味かなりシリアスだ。さまざまに病んでいく日本の政治情勢や社会状況、あるいは厭世的なまでに女のエロスに落ちていく男たちの姿を、いつになくリアルに、かつシニカルに描き出したものがとても多い。しかもその奥には、そんな状況の中で今を生きる自分自身を、それこそ自嘲の思いで見つめる桑田の姿さえ感じ取れるのだ。
「歌詞はねえ。もうなんでもありだと思って、自分の今の精神状態とか置かれている状況とかに正直に目を向けてったんだけど。ただ、それはあくまでも物語というか、ひとつひとつのドラマの脚本であってね。別に世の中に対するメッセージでもなんでもないんです。っていうか今回の歌詞は、いってみればある種大人の漫画なんですよ。風刺やエロスや自嘲を持った大人の漫画。だからどこに本当の桑田佳祐がいるんだか、実は自分でもよくわかってないんです(笑)。ただそういう意味では、歌詞の振り幅もすごく自由になってるし、今はタブーもないんだなっていう気がしてるから。聴いた人にも、どう受けとってもらっても全然かまわない。まあ、なかには“桑田って意外と深いこと考えてんだな~”なんて思ってくれる人がいたりしてね。そうしたら、シメたもんなんですけど(笑)」
ここまで屈託なくロックに回帰したサウンドも、驚くほどシリアスに社会と自分を見つめた歌詞も、確かにこれまでの桑田には見られなかったものだろう。しかしそのすべてに、今の彼が正直に、イキイキと息づいているのだ。その意味で本作は、紛れもない“桑田佳祐のソロ・アルバム”なのだ。 (村野弘正)
前作『孤独の太陽』から8年を待って届けられた桑田佳祐のソロ・アルバム『ROCK AND ROLL HERO』。このアルバムを聴いて誰もがまず感じるのは、サウンドの放つ強力なロック感だろう。ロック・バンドの繰り出すシンプルなロック・サウンドをバックに歌いたい――。本作を制作するにあたり、桑田がまずこだわったのはそこだったという。
「サザンでもソロでも、ここ最近、ちょっと音を作り込みすぎてた気がしてね。アレもやりたいコレもやりたいで、いろんなことに万能を目指しすぎてたかなって思ったんです。だから今回はそうじゃなく、もっと贅肉を剥ぎ取って、自分のマインドはもちろん、ノドとか肉体から素直に出てくる音楽に立ち返りたいなと思って。で、そう考えたときに出てきたのが、いわゆるロック・バンドのサウンドだったんです」
そんな彼の思いを現実のものとするために、急遽メンバーが召集される。選ばれたのは、これまでにもサザンや桑田のサポートをしてきた斎藤誠(g)や片山敦夫(key)をはじめとする、気心知れたミュージシャン仲間たち(ちなみに、桑田佳祐&THE BALDING COMPANYというバンド名も付けられている)。彼らとともに作り上げられたサウンドには、桑田はもちろん、メンバーそれぞれがかつて憧れ、影響され、そして今も愛し続けている60~70年代の洋楽ロックのエッセンスや手触りがめいっぱい盛り込まれている。
「このメンバーと一緒にセーノでアレンジしていくと、自然とこういう音になるんですよ。僕らの世代はね(笑)。っていうか、今回は頭で覚えたことはあんまりやりたくないなと思って。頭で覚えたことをやると、余計なこといっぱいしちゃうから。それよりも体とか心に染み込んでることを、そのままやりたいと思ったんです。ただ、かといって別にロックの王道パターンを踏襲したかったわけではなくてね。要は楽器の音や演奏に、メンバーその人なりの人間性や音楽性、ひいては人生やロック・キャリアが正直に露呈したものにしたかったんです」
たとえばボブ・ディランにドアーズ、レッド・ツェッペリンにジョン・レノン……etc.。体の芯や心のすみずみにまで染み込んでいる、そんなかつてのロックの醍醐味を、彼らは感じるままに自分たちのものとして再構築し、自由に楽しんでいるのだ。
「メンバーがまた、本当にロック好きな人ばっかりでね。暇さえあればその手の本読んで、あぁだこうだ言ってるんですよ。きっと、すごく純粋なんでしょうね、ロックに対して。そういう感覚を僕はしばらく忘れてたんだけど、そんな彼らと一緒にやれたことで、逆に刺激をいっぱいもらえたし。僕自身、憧れのポップスやロックっていうものを、これまでになく自由な気持ちで楽しむことができたんです」
フレキシブルな高揚感は
“洋楽ロック”への憧れ
だからだろう、今作にはなんともフレキシブルでダイナミックな高揚感が、絶えず貫かれている。しかしその反面、実は桑田はこのアルバムで、そんな洋楽ロックに憧れてきた自分自身を少なからず自嘲してもいるのだという。
「昔は自分もアメリカ人やイギリス人みたいになりたい、いつかなれるんじゃないかって本気で思ってたくらい、海外のロックに憧れてたんだけど。よく考えたら、なれるわけないんですよね(笑)。血が違うし、食い物だって違うんだから。ってことは、どう頑張っても日本人には奴らみたいなロックはできない。ロックは結局、欧米人のものなんだってことがわかっちゃったんですよ。なのに、今もそんなロックが染みついたまま、ロック・サウンドとかって言ってる自分がいる。それはやっぱり、笑っちゃいますよね」
そんな思いを抱えたまま、桑田が作ったアルバム・タイトルが『ROCK AND ROLL HERO』。言い換えればこれは、なんとも逆説的なタイトルでもあるのだ。
「うん、逆説的ですよね。どう考えたって、日本人の僕がロックンロール・ヒーローなわけないんだから。そういう意味では裏に自嘲もあるし、どこかネガティヴな思いもある。でも、そのパラドックスがおもしろいと思うんですよ。それでも日本人がロックやってるっていうね。っていうか、だからこそ自分がロックっていう枠組みに向かっていくときには、逆に日本人の良さを出したいというか、和の感じで勝負したいなと思うんです。たとえば歌の部分とか、漢字の読み方を活かした歌詞の書き方や、ひとことに意味を凝縮していく日本人にしかわからない言葉の使い方とか……。そのへんは今回のアルバムでも、それこそ本でも読むように歌詞の字づらを読んでもらえれば、たぶんわかってもらえると思うんですけど」
シリアスな歌詞は
大人の漫画!~
どこまでも開かれたサウンドの高揚感とは対照的に、今作の歌詞はある意味かなりシリアスだ。さまざまに病んでいく日本の政治情勢や社会状況、あるいは厭世的なまでに女のエロスに落ちていく男たちの姿を、いつになくリアルに、かつシニカルに描き出したものがとても多い。しかもその奥には、そんな状況の中で今を生きる自分自身を、それこそ自嘲の思いで見つめる桑田の姿さえ感じ取れるのだ。
「歌詞はねえ。もうなんでもありだと思って、自分の今の精神状態とか置かれている状況とかに正直に目を向けてったんだけど。ただ、それはあくまでも物語というか、ひとつひとつのドラマの脚本であってね。別に世の中に対するメッセージでもなんでもないんです。っていうか今回の歌詞は、いってみればある種大人の漫画なんですよ。風刺やエロスや自嘲を持った大人の漫画。だからどこに本当の桑田佳祐がいるんだか、実は自分でもよくわかってないんです(笑)。ただそういう意味では、歌詞の振り幅もすごく自由になってるし、今はタブーもないんだなっていう気がしてるから。聴いた人にも、どう受けとってもらっても全然かまわない。まあ、なかには“桑田って意外と深いこと考えてんだな~”なんて思ってくれる人がいたりしてね。そうしたら、シメたもんなんですけど(笑)」
ここまで屈託なくロックに回帰したサウンドも、驚くほどシリアスに社会と自分を見つめた歌詞も、確かにこれまでの桑田には見られなかったものだろう。しかしそのすべてに、今の彼が正直に、イキイキと息づいているのだ。その意味で本作は、紛れもない“桑田佳祐のソロ・アルバム”なのだ。 (村野弘正)
出演者/アーティスト
ボーカル: 桑田佳祐
曲目リスト
収録時間:01:02:27
[Disc1]
| 1 HOLD ON (It’s Alright) / (00:05:00) | 試聴する |
| 2 ROCK AND ROLL HERO / (00:04:41) | 試聴する |
| 3 或る日路上で / (00:03:49) | 試聴する |
| 4 影法師 / (00:03:52) | 試聴する |
| 5 BLUE MONDAY / (00:04:49) | 試聴する |
| 6 地下室のメロディ / (00:03:48) | 試聴する |
| 7 東京 / (00:06:29) | 試聴する |
| 8 JAIL ~奇妙な果実~ / (00:03:45) | 試聴する |
| 9 東京ジプシー・ローズ / (00:04:19) | 試聴する |
| 10 どん底のブルース / (00:04:56) | 試聴する |
| 11 夏の日の少年 / (00:04:27) | 試聴する |
| 12 質量とエネルギーの等価性 / (00:05:41) | 試聴する |
| 13 ありがとう / (00:06:43) | 試聴する |
| 14 (エンハンスド)CD-EXTRA仕様 / (00:00:08) | 試聴する |
| ※ご試聴にはFlash playerが必要です |
商品仕様
- アイテム名:CD
- パッケージ:アルバム
- メーカー:ビクターエンタテインメント
- 商品番号:VICL 60920
- 制作年(発売年):2002
ユーザーレビュー
-
コカコーラ
メロディがいい: ★★★★★
レビュアー:アンディー 投稿日:2002年10月6日
コカコーラのCMで使われてるあの曲いいですよねぇー、影法師でしたっけ?秋らしくて!!! 買っちゃおうかなぁー??? -
ロックの定義
ボーカルがよい: ★★★★★
レビュアー:大魔神 投稿日:2002年9月30日
ロックとはなにか、桑田佳祐はあるラジオで「ロックとは今あるものを破壊すること」と答えた。その意味でこのアルバム全体に流れる陰鬱な感じ、体制に対する反逆はロックである。ザ・ハイロウズの甲本ヒロトは言った。「ロックとはカッコイイことである」と。そう、ロックは体制に反逆するからカッコイイのだ。 -
黒ジャケ
カッコイイ: ★★★★☆
レビュアー:elbowdrop 投稿日:2002年9月27日
波乗りジョニー、可愛いミーナ、白い恋人達がこのアルバムに入ってないのは、これらの曲はちょっとサザンぽいからでしょうか。 それにロックンロールヒーローというこのアルバムの雰囲気には確かに合わないですね。 そうすると11月に出るベストの方に入るのかな? いかにもソロだなぁ(サザンとは違うなぁ)という曲あり(これがメイン)、 あれっ!これサザンのあの歌(ライブで替え歌で歌うあの曲)とよく似てるという曲あり、 これはビートルズのあの曲(お母さーん)と同じ雰囲気だ!という曲あり、 とは言うものの、とにかくアレンジが格好良い!! ギターを弾きたくなります。 フジロックに行けば良かったと後悔しました。























