建築ジャーナル
- 5月号
- 雑誌
- 出版社:建築ジャーナル
- 発売日: 2005年05月01日
- 発行間隔: 毎月1日
この商品の説明
商品紹介
<建築ジャーナルの編集方針>1.市民、利用者にとっての建築・都市への問いかけと批評。2.中央集権主義から地域主義へ。地方自治、市民自治による「まちづくり」をめざす。3.人間環境を大切にし、地球環境に負荷をかけない建築づくりをめざす。4.市民=公共のための設計業務・建築プロフェッションの確立をめざす。
目次
特集
脱、設計入札宣言
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5月号特集編集担当/上田
2003年、「設計入札はしない」と田中康夫長野県知事が決断した。きっかけは県営住宅に関する県審議会の答申だった。「なぜ、公共の建築の質が低いのか。その一因は設計者選定方式にある」と、地元設計者である審議会会長が市民代表であるメンバーたちに訴え、説得した。
「設計入札撤廃」は半世紀以上にわたる日本の設計界の悲願である。しかし昨年は、東京都台東区で超安価によるダンピング問題が発生、設計界を揺るがしたが、同様の事件は後をたたない。
この特集では、設計者が市民に向けて説得する場を設けた。建築づくりへの情熱は共感された。だが、ダンピングや談合が横行する設計界の現実に対する鋭い指摘もあった。市民の納得なくして設計入札をなくすことはできない。設計入札○か×か、決めるのは市民なのだから。
「脱、設計入札宣言」より
01 [ 宣言 ] 私が「目利き」の審査員を指名する
インタビュー 田中康夫|長野県知事
02 [ 説得 ] 市民に問う、設計入札○か×か
座談会
元JIA会長大宇根弘司+町田市民
03 [ 制度改革 ] QBS+WSで結集したエンドユーザーの声-伊那東小学校
北原一樹|長野県伊那市役所
04 [ 制度改革 ] 設計入札制度の見直しを知事に答申
インタビュー 松下重雄|みすゞ設計
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[KJインタビュー]
「50年後、あなたが設計した建物に保存運動は起こりますか」 森まゆみ 2
[緊急論考]
「『福岡西方沖地震』被害は人災にあり」 濱田イサオ 4
[論評]
「DOCOMOMO100選展の意義と課題を考える」 三沢 浩 8
「バンコクの都市景観とまち並み保存運動」 西村正雄 9
[トピック]
「『世界建築家』丹下健三の死」 布野修司 30
[ニュース360°]
2005年日本建築学会賞決定 来年から表彰規定など改正 10
[地域の話題]
東日本 旧公団欠陥マンション16棟建て替え、JIAが災害対策委員会を新設 ほか 12
中 部 岡本信也とフィールドワーク、キューレターが語る万博問題 ほか 16
西日本 神戸「災害リメイクチーム」、エスノグラフィーで知る災害 ほか 20
九 州 「統一か雑多か」長崎のまちづくり、アイランドシティ学校設計プロポ ほか 22
informatiom 26
今月の注目の人 29
おすすめの一冊 29
[安心安全住宅ニュース]
古川保のこんなものいらない(36)その後の換気戦 33
設計監理SOS 半地下を持つ住宅の雨水対策はぬかりなく 阿部一尋 34
住宅問題の裏が見えるコラム(56)「大定年時代」のもう一つの不安 松本恭治 36
[連載]
頁 連載タイトル 連載number 内容 文
53 私の視点 「建築基準法
の未来」 木造の防災性能の評価や向上への挑戦を 三澤文子
書類よりも現場を重視せよ 確認申請書類作成に思う 井上邦克
54 建築風土記 05 座談会 「設計は文化」であること 目指す文化の地、石川
58 佐久間慎一郎の建築風景 17 馬籠宿 佐久間慎一郎
59 筑豊通信 連載32 1206号満額無視 建売住宅営利主義 濱田イサオ
60 CMが建築を変える 46 CMの実践手法(業務編5) 小菅 哲
62 まちのレシピ その8 味のととのえ方
63 基礎から学ぶ設計事務所の家づくり 第3回 私の住宅設計手法
64 投稿 山古志村復興の道程 被災5カ月 現実と向かい合うとき 曺 弘利
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