月刊おりがみ
- 426号
- 雑誌
- 出版社:日本折紙協会
- 発売日: 2011年01月01日
- 発行間隔: 毎月1日
この商品の説明
商品紹介
幼稚園、保育園の壁紙飾りや教材として、また、四季折々の暮らしを飾り、ゆとりある豊かな気持ちを育み子どもから大人まで楽しめます。
目次
特集「手作りバレンタインに挑戦!」
2月14日のバレンタインデーに手作りのお菓子を作ってプレゼントをするのがはやっています。また、女性同士で、チョコレートをプレゼントしあう「友チョコ」も人気だそうです。大切に思う気持ちを込めて、贈り物をすることはすてきなことですね。今年はチョコレートに折り紙のケーキを添えて、お友だちをびっくりさせませんか。さあ、手作りケーキを折りましょう!
<おってあそぼう!!>
(1)パパとぼくのおふねがぎっちらこ・青柳祥子
この作品を作るきっかけは、柚木沙弥郎さんの絵本「おふねがぎっちらこ」がきっかけになりましたが、自分でもいつか作りたいと思っていた親子遊びです。外国でも‘row row row your boat’や、‘Rock-a-bye Baby’の歌に合わせ、同じような遊びがあります。
ミニ知識・イクメン
育児に積極的に取り組もうとする男性のこと。2010年には厚生労働省が「イクメンプロジェクト」を始めたことや、東京都文京区の区長が育児休業を取得したことなどが話題となり、流行語のひとつでした。関連雑誌も数種類発行され、ファッションに気を配り、おしゃれに、楽しく、育児に参加しようというお父さんが増えています。
(2)☆スプーン・堤 政継
形をしっかりさせるためにホイル紙で折ることをすすめます。実はできあがりIIの方が最初に考えた作品で、できあがりIは投稿として送った作品なのでした。
(3)ボトル・デビッド・ブリル
この作品はもともと、1979年にエリック・ケネウェイさんの本‘Origami Paperfolding for Fun’のため創作したものです。当時、中に船を入れて「ボトルシップ」にしたいと思い、ブックカバーに使う透明なフィルムで折りましたが、きれいに仕上げるのは難しいことでした。裂けにくい素材のもので折った方がよいでしょう。
ミニ知識・ボトルシップ
和製英語で、英文は‘a ship in a bottle’。瓶の口よりも大きな帆船などの模型が入っている工芸品。1800年ごろ、西洋の船乗りが船内の素材を使って、空の酒瓶の中に模型を組み立てたのがはじまりとされています。
(4)☆ポット(カップ)・高木 智
この作品は「2度楽しめるおりがみ百科」(高木 智著・1994年日本文芸社発行)に「ポット」として掲載され、今回作者の許可をいただいて、「計量カップ」として口絵で使いました。そそぎ口と取っての付いた形ですので、いろいろと楽しめる作品です。
(5)チョコレートケーキ・飯田和子
折り図を見ると、ちょっと難しそうですがまず箱を作って上のぴらぴらの部分で飾りを作ると思えばそんなに難しくないと思います。私はまず箱形にしてから、細かいところはピンセットを使って飾りを折りました。
「飾り」の折りすじをつけておくことで最後が折りやすい工程にしました。(編)
ミニ知識・バレンタインデー
2月14日。古代ローマの司祭バレンタイン(ヴァレンティヌス)の殉教日で、キリスト教の祭日に当たりますが、もともとは、ローマで女性を守り、結婚の女神とされたユノー(ジュノー)の祝日で、また、ルペリカーリアという祭りのころでもありました。ルペリカーリア祭で、少女たちの名前を書いた紙切れを壷に入れ、それを少年たちが引き、祭の間カップルとなるという「名前のくじ引き」という習慣があったそうです。
なお、現存しているもっとも古いバレンタインデーの手紙は、1400年代にロンドン塔に幽閉されたフランスの詩人が妻に宛てて書いたもので、大英博物館に保存されているそうです。
(6)折据、箱(伝承)
平面の形は「折据」と呼ばれ、今でも茶道の七事式の「花月」などで使われています。この箱は、折据を立体にした形が始まりといわれていますので、今回は昔からの折り方をお楽しみください。よく知られている折り方は「378号」(絶版)に掲載しています。最近では、台所のゴミを捨てたりする箱としてよく使われてい・・・