創(つくる)
- 2023年11月号
- 雑誌
- 出版社:創出版
- 発売日: 2023年10月06日
- 発行間隔: 毎月7日
この商品の説明
商品紹介
雑誌ジャーナリズムはいま、総体として危機に瀕しているような気がする。総合誌と呼ばれる雑誌は、この間次々と廃刊の憂き目にあっている。映像メディアが影響力を増大させているのと反比例して、雑誌メディアはジャーナリズムのなかでレゾンデートルを失いつつあるように見える。画一的な情報洪水のなかで排除されてしまう異論や少数意見を積極的に取り上げてきたのが『創』である。例えば大手マスコミが連日押しかけ、テレビ局がヘリコプターを飛ばすなどして外側から何とか覗こうとしていたオウム真理教・麻原前教祖の三女の邸宅に初めて足を踏み入れたのは『創』だった。あるいは連続幼女殺害事件から8年間、あれだけ報道がなされながら、宮崎勤被告が初めて心境を語ったメディアが『創』だった。これらは決して偶
目次
ジャニーズ「性加害」/京アニ放火事件裁判
特集ジャニーズ「性加害」
■ジニーズ事務所メディアコントロールの実態……篠田博之
なぜメディアは沈黙していたのか
■最初に問題になったのは1960年代だった……藤木TDC
事務所結成時から起きていた性加害
■1999年の告発キャンペーンと裁判闘争……木俣正剛
『週刊文春』vsジャニーズの長い闘い
■文藝春秋側の代理人弁護士が語る……喜田村洋一
法廷でジャニー氏は何を証言したのか
■「当事者の会」代表が語る……平本淳
『光GENJIへ』から35年、性加害告発
■亡くなるまでテレビ局の自己規制に抵抗した
梨元勝さんが闘ったジャニーズタブー
●事件から4年経て始まった裁判傍聴報告……今西憲之
京アニ放火殺人事件の法廷で被告が語った動機
●相模原障害者殺傷事件を素材にした映画……石井裕也
映画『月』が問いかける人間存在の根源的問題
●名古屋拘置所から苦悶の手紙……山田広志
末期がんで苦しみながら死刑判決を争う日々
●元「連合赤軍」メンバー獄中手記……吉野雅邦
連合赤軍事件への省察と服役生活(5)
▲春友さんたちの間で話題沸騰
直木賞作家・朝井リョウさんの日経連載小説に春馬さん登場!?
▲“彼の遺したメッセージ”……空羽ファティマ
大切なことはすべて春馬君が教えてくれた
〈巻頭グラビア〉
今月のONE SHOT ジャニーズ事務所9・7会見に思う
月刊 嘲笑の時代 ジャニー氏を厳しく偲ぶ会 マッド・アマノ
三浦春馬提灯設置など、今月も各地で様々な春活が…
〈連載コラム〉
タレント文化人 筆刀両断! 【竹中平蔵】……佐高信
望月衣塑子の「現場発」 【東山紀之氏に質す】……望月衣塑子
「こころの時代」解体新書 【へき地で「マイクロ・シャドウワーク」について考える】……香山リカ
極私的メディア論 【福田村事件公開で思うこと】……森達也
ナショナリズムという病理 【北方領土交渉における米国ファクター】……佐藤優
再審弁護人のベレー帽日記 【いざ、再審法改正秋の陣へ!】……鴨志田祐美
ドキュメント雨宮☆革命 【コロナ禍に届いた1万5000の悲鳴】……雨宮処凛
ただいまリハビリ中 【リビアの洪水】……重信房子