この商品の説明
商品紹介
ゴシック、エロス、頽廃、耽美、ドール、前衛などを切り口に、アートや文学・映画・ダンスなど、さまざまなジャンルを横断するテーママガジンです。コンビニ化・画一化が進む社会において、見逃され、見捨てられてしまっているものも数多く、ですがその中にも、価値あるもの、心揺り動かされるものも少なくありません。そしてそれらは、ときに、時代を変革する新しいイマジネーションを秘めているものです。そのような感性をすくい上げていく、異端芸術を愛でる者たちのための季刊誌です。
目次
■まえがき●沙月樹京
■善悪の彼岸〜夫婦生活編●友成純一
■悪の彼方の悪〜ダークナイト・トリロジーにみる悪の本質●大岡淳
■超越性への渇きとしての悪〜磯田光一について●石和義之
■悪魔と美意識●釣崎清隆
■乱反射する悪魔崇拝(サタニズム)●仁木稔
■悪の時代に寄せて〜広まるネクロフィリア的悪の発想●べんいせい
■左利きの悪魔〜「右」と「左」の文化誌●馬場紀衣
■「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」には、悪意がない〜『サイボーグ009』の問題提起●宮野由梨香
■悪いヤツはだいたいイケメン〜少女漫画におけるモラルとエロス●馬場紀衣
■〈アート〉と〈革命〉は常に悪である〜テロ的アートの系譜●石川雷太
■警官を蹴るチャップリン〜映画はなぜ警察を敵視するのか●高槻真樹
■人間的な、あまりに人間的な善悪の彼岸〜映画『ルー・サロメ』『ソドムの市』『神々のたそがれ』を中心に、人間の業について考えた●浦野玲子
■キム・ギドク 悪の倫理●浅尾典彦
■凡庸で陳腐なのはどちらかといえば私たちの方だといえばいいのだろうか●本橋牛乳
■僕らはみんな小悪党〜小市民だれもが持つ小さな悪意●日原雄一
■「毒親」進化論〜フィクションの中の「毒母」たち●梟木
■みだらで汚らわしい恥知らずな欲望〜エルヴェ・ギベールの文学と悪●渡邊利道
■古川日出男『砂の王』と輻輳する「悪」●岡和田晃
■この世で一番悪いヤツ〜現代的悪役キャラ作成ガイド●阿澄森羅
■アンゼルム・キーファー、背徳と悪徳の翼●並木誠
■娼婦と聖性〜マグダラのマリアが浮き彫りにする悪徳と美徳●志賀信夫
■三浦悦子の世界〈18〉[兵士の盾]
■こやまけんいち絵本館42●こやまけんいち
■四方山幻影話45●堀江ケニー
■《コミック》 DARK ALICE 35. ノア&レイ●eat
■〈写と真実8〉 嗤い声を高らかに●写真・文=タイナカジュンペイ
■《小説》 ダークサイド通信no.3「優しい悪魔」●最合のぼる
■一コマ漫画●岸田尚
■Review
◎三島由紀夫「金閣寺」●梟木
◎松本清張「無宿人別帳」●待兼音二郎
◎千田大輔「ヒロインは絶望しました」●日原雄一
◎高橋義人「悪魔の神話学」●市川純
◎「Ghost of Tsushima」●徳岡正肇 ほか
■辛しみと優しみ42●人形・文=与偶
■立体画家 はが いちようの世界30〜ペンギン・ギャラリー●はが いちよう
■TH RECOMMENDATION
◎〈ヨコハマトリエンナーレ2020〉レポート〜コロナ禍での国際展開催が問いかけるあらゆる多様性と人間中心主義からの脱却●ケロッピー前田
◎〈アジアフォーカス・福岡国際映画祭2020〉レポート〜コロナ禍の制約下でも、これだけの多彩な映画が集まった!●友成純一
◎小川貴一郎「監禁芸術 confinement art」〜監禁1日目、イヴ・サンローランに蟻を描いた。
◎「東學肌絵図鑑 DRESS CODE」〜東學による一夜限りの「肌絵」250作品が豪華本に!
◎林美登利人形展「Cabinet of Curiosities〜驚異の部屋」〜奇妙で美しいものを集積して生み出した、新たな美
◎村田兼一「女神の棲家」出版記念展〜原始宗教が育んだ女神を、現代の少女たちに投影
◎鳥居椿×最合のぼる『暗黒メルヘン絵本シリーズIII 青いドレスの女』出版記念原画展〜暗黒メルヘン絵本シリーズ第3弾は鳥居椿が登場!
◎赤木美奈白墨彫画展「―邪視―南方熊楠に奉ずる」〜邪眼信仰から生まれた想像力/Mai Aimheart個展/冥麿 個展
◎九鬼匡規個展「あやしの繪姿・肆(し)」〜妖怪や怪異をモチーフにした美人画
◎山際マリ個展「alone again or」〜さまざまな記憶が交錯する「愉快な悪夢」
◎企画公募展「god speed you!」〜不器用、だけど、真摯に作品と向き合い続ける
◎遠山涼音個展「生前葬」〜人形に託した生への思い
◎DANPEN個展―心像―〜欠片が生む余韻
◎岸田尚個展「願いの・・・