WIRED(ワイアード)
- Vol.52
- 雑誌
- 出版社:コンデナスト・ジャパン
- 発売日: 2024年03月28日
- 発行間隔: 3,6,9,12月の25日
この商品の説明
商品紹介
社会をリードする先導者たちに、テクノロジー、カルチャー、サイエンス、ビジネスカテゴリーの最先端動向を美しいデザインとビジュアルで表現。テクノロジーが時代をどのように変え、時代がテクノロジーに何を望むかを追求し続けることで、テクノロジーと社会についての「未来の地図」を提唱します。
目次
FASHION FUTURE AH!
ファッションは未来をまとう
ファッションとはつまり、服のことである。布が何からつくられるのかを知ることであり、拾ったペットボトルを糸にできる現実と、古着を繊維にする困難さについて考えることでもある。次の世代がいかに育まれるべきか、彼ら/彼女らに投げかけるべき言葉を真剣に語り合うことであり、クラフツマンシップを受け継ぐこと、モードと楽観性について洞察すること、そしてとびきりのクリエイティビティのもち主の言葉に耳を傾けることである。あるいは当然、テクノロジーが拡張する可能性を想像することでもあり、自らミシンを踏むことでもある──。およそ10年ぶりとなる『WIRED』のファッション特集。
CONTENTS
EDITOR’S LETTER
クリエイティブマインドだと、アナは言う
WIRED WHITE LIST
イノベーションとアイデアのありか
SPECIAL FEATURE
FASHION FUTURE AH!
ファッションは未来をまとう
STOCKHOLM, ALT-FASHION CITY
小さな大都市のグッドスピリット
OUR LEGACY/All Blues/IMASKOPI
気づけばこの都市からは、ユニークなファッションブランドが輩出され続けている。スウェーデンのストックホルム。パリからもミラノからもちょっと遠いのに(飛行機で3時間弱)、世界から熱い視線を集める存在となり、それでもなお、独特のクリエイションを着実に前進させているように映った。例えばそう、アワーレガシー!さらにほかにもいろいろ。決してファッション・キャピタルとはいえない街で、なぜそんなことができるのか。その理由を知るために、会いに行った。
TEXTILE 101
その服、何でできているか知ってる?
Textile Exchange
服の基礎たる素材を知らずしてファッションは語れない。持続可能な繊維産業を目指し、20年以上テキスタイルと向き合ってきたTextile Exchangeへの取材と報告書から、素材のいまを読み解く。
MAKING THE NEW TIDE
海とリサイクル繊維をもっと透明に
BIONIC
廃棄プラスチックをポリエステルにリサイクルすることは、もはや目新しくない。材料エンジニアリング企業BIONICもそのひとつだが、回収から担い、コミュニティの雇用創出に貢献しているという決定的な違いもある。同社を誠実なビジネスに成長させたものは何か、共同創業者のティム・クームスが教えてくれた。
THE FUTURE IS ALREADY HERE
HOW DO WE DISTRIBUTE IT?
ある企業の破産
Renewcell
技術はある。期待もある。それでも困難を極めるのがリサイクル素材の社会実装だ。2024年2月末に破産したRenewcellへの取材からは、先陣を切ってイノベーションを推進することの困難と偉大さ、そしてファッション業界の現状が垣間見えた。
MATERIAL MARVELS
ポジティブな未来を紡ぐ素材カタログ
素材は長足の進歩を遂げている。ここでは世界中の素材を厳選し、カタログ形式で紹介する。素材の特徴や利点に加え、その背後にあるテクノロジーやユニークなアイデアは、ファッションがいかにクリエイティブな営みであるかを教えてくれるだろう。
BY EVERYONE TAKING A BIT OF RESPONSIBILITY
ファッションの教育とメディア(つまり未来)をめぐる対話
ブランドン・ウェン/オリア・クリシュク
未来をつくるのはいつも新しい世代で、それはファッションにおいても変わらない。「将来を予測することに意味はない」とふたりは口を揃えて言うけれど、間違いなくポジティブな可能性が語られるはずだ。名門ファッションアカデミーの若きクリエイティブ・ディレクターと、時に辛辣な新進のファッションメディアの創設者。ロンドン・ファッション・ウィークの会期中、ショーの合間を縫って対話は始まった。
HAND OVERTHE FUTURE
サヴォワールフェールの学校
HERMES
エルメスが学校を運営している─誰もが興味を抱くであろうこのプロジェクトの背景には、ファッション界全体の未来と可能性、持続的発展に大きくかかわる深遠な理念が存在する。エルメスを“最高峰”たらしめている、その卓越したサヴォワールフェール、すなわちメゾンの歴史に培われた知と技巧が、未来へと・・・