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商品紹介
川端康成、小林秀雄などを同人に1933年に創刊され、数多くの作家・評論家を輩出してきた斯界を代表する月刊文芸誌。小説、戯曲、文学・映画・哲学評論と幅広い誌面構成で読者の支持を集めている。戦後から現在にいたるまで一貫した純文学の新進作家発掘にも定評があり、1955年の第一回文學界新人賞受賞の石原慎太郎氏(「太陽の季節」)以来、純文学の登竜門として次々と芥川賞受賞者を世に送り出している。
目次
【創作】長嶋有「シーケンシャル」
僕とMSXを乗せて、バスは狛江の町を回る。思い出すのは80年代、パソコンを「やっていた」僕らのこと――
杉本裕考「ジェイミー」
奥野紗世子「享年十九」
小林エリカ「風船爆弾フォリーズ」 短期集中連載 最終回
【対談】高瀬隼子×市川沙央「小説家になるために必要なもの/差し出したもの」
「芥川賞」はどんな賞? 「それはご自身の話ですか」にどう答える? 経験と創作、当事者性の問題に迫る初対談
柴田聡子×川野芽生「言葉を空に投げる」
ミュージシャンで詩人の柴田氏と、歌人で小説家の川野氏が、文学と音楽の世界から「ことば」をみつめなおす
【特別インタビュー】吉本ばなな「思想だけが人と人を繋ぐ――「小説家としての生き方」を語る」
【新連載】真山仁「秘すれば花――玉三郎の言葉」
三十年の交友を持つ筆者が、折節に耳にした言葉から坂東玉三郎の人と芸の真髄に迫る
金川晋吾「でもだからこそ日誌」
通り過ぎていく日々や景色を、切り取り、愛しみ、問い直す。気鋭の写真家によるエッセイ
【批評】四方田犬彦「零落の賦」 新連載第二回 神々の流竄
【リレーエッセイ 私の身体を生きる】藤原麻里菜「捨てる部分がない」
【巻頭表現】千種創一「Coin Laundry」
【エセー】榎本空「『母を失うこと』についてのもうひとつのノート」/平沢逸「書きたさと書きたくなさのミルフィーユ構造」
【Author"s Eyes】大島育宙「不完全訃報マニュアル」
【強力連載陣】砂川文次/宮本輝/奈倉有里/王谷晶/辻田真佐憲/江崎文武/藤原麻里菜/平民金子/松浦寿輝/犬山紙子/住本麻子/渡邊英理
【文學界図書室】小野正嗣『あわいに開かれて』(東直子)/町屋良平『恋の幽霊』(児玉美月)
表紙画=柳智之「ヴィスワヴァ・シンボルスカ」