この商品の説明
商品紹介
油圧技術と空気圧技術は、ともに流体のエネルギーを利用する動力伝達に関する技術です。油圧技術の本格的な導入は1950年以降で、この優れた生産性と経済性はあらゆる産業において注目され、その領域も広げてきました。空気圧技術は、経済性と機能性に優れた技術で、今日では生産ラインにおいて不可欠な技術であり、宇宙開発、海洋開発、医療、レジャー産業から工具まで幅広く利用されています。本誌は、この油圧・空気圧は勿論、電子技術、真空技術を含めた流体応用技術の専門誌として、実務面の解説、システムの設計、研究開発、機器の選定、メンテナンス、経済効率、技術資料等を提供します。対象読者は生産技術関係、設計者を中心に、開発、管理部門まで読者層の広がりがあり、30歳代を中心に安定した読者層を持って
目次
■特集:人をサポートするフルードパワー
○空気圧を利用した柔軟な面形状ロボットとその医療応用/信州大学/岩本憲泰/大阪大学/西川 敦
手術支援ロボットによる術野空間確保作業や圧排作業の自律化に向けて取り組んでいる、円錐台アクチュエータで構成された柔軟な面形状ロボットと、その空気圧駆動システムについて概説する。
○バイオメカニクス的観点からの快適な睡眠環境/東京工業大学/倉元昭季
睡眠の心地よさはQOLに大きく影響する。本稿では、個人毎に快適な枕の設計や心地よい枕使用時の身体負担のバイオメカニクス的評価、頭頸部支持状態を自動で変更可能な流体駆動式自律駆動型枕システムの開発について述べる。
○装着型ソフトマッサージ機器/滋賀県立大学/西岡靖貴
持続的なヘルスケアを支援するためには高いユーザビリティが必要と考える。本研究では特に肩こりの症状に焦点をあて、装着型のマッサージ機器を提案した。装着型にすることで拘束感が生じるが、ソフトアクチュエータによって拘束と非拘束を切り替えることで課題解決を試みる。本稿では、基本構造に加え発生力やフィッティング性能に関する基礎実験の結果について紹介する。
○フルードパワーを用いた手術台と付属品/ミズホ(株)/津森 摂
油圧を用いた手術台についての歴史と概要、手術台にフルードパワーが用いられる理由と使われる機構、使われている部分、フルードパワーを利用した手術台の付属品等、油空圧を用いた手術台やその付属品について紹介する。
○電車線用ガス圧式テンションバランサ/三和テッキ(株)/奈良場勇人
電気鉄道の架線張力を維持するテンションバランサとして、新たに「ガス圧式」バランサを開発した。テンションバランサの概要と「ガス圧式」バランサの構造、従来から使用されている「滑車式」、「ばね式」と比較した「ガス圧式」の特徴について紹介する。
■特集:計測と設計の科学2
○ウォータハンマ低減技術/CKD(株)/大杉 滋
純水用配管に用いられる薬液用ダイアフラムバルブがウォータハンマを発生するメカニズムを考察し、その対策となる設計の概要について解説する。また、条件の違いによるウォータハンマの解析例を紹介する。
○自動車用ベーンポンプ/(株)不二越/下口 保
省エネ・CO2削減に貢献するオイルポンプの開発自動車用に開発したベーンポンプについてベーンポンプの基本原理とCVTにおける使われ方、要求特性とそれを満たすために行った改良手法について紹介する。
■シリーズ:わが社を支えてきたロングセラー製品
○圧縮空気を利用した油圧ポンプユニット/エナパック(株)/遠藤賢一
地球温暖化対策の新しい枠組みとして2016年国連でパリ協定が発効された。私たちは日々の事業活動を通じて、無駄なエネルギの利用を削減する必要がある。それらを背景に省エネ化の提案として当社の油圧ポンプユニットを紹介する。
○サーボモータと油圧ポンプのハイブリッド/(株)オプトン/山田吉範
ACサーボモータとノンリークで正逆回転方向ともポンプアップする新型ピストンポンプを直結し、容積制御原理によるローコストで高性能な次世代油圧源であるDDV式油圧サーボポンプの紹介する。油圧を駆動源とする全ての設備に採用可能。
■連載
○機械設計の楽しい人生 (第14回)/長谷川和三/トヨタ自動車(株)/竹田吉徳
■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計
■製品ガイド
○空気圧バルブ